【テニス観戦記】大復活!!2022年シンシナティマスターズ【ウェスタン&サザンオープン】

テニス観戦記

こんにちは。今回は、2022年第33週(8月15日~8月21日)に開催されたATP1000シリーズ(マスターズ)のシンシナティマスターズの振り返りをしていきます!

結果と個人的に面白かった試合をピックアップしていきます。

結果 優勝は復活を遂げたあの選手!

優勝したのは、クロアチアの25歳で世界ランキング152位のボルナ・チョリッチでした!

先週のカナダマスターズに続き、2週連続でマスターズ初優勝者が誕生しましたね。


チョリッチは2013年にジュニアGS優勝し、2014年には年間最優秀新人賞を獲得。2018年上海マスターズ準優勝と、未来をかなり期待されていた若手でした。


ですが、背中や肘などの怪我が多発し、満足にツアーに参加できない状態が続き、同世代の選手たちが活躍する中、かなり苦しい思いをしていたと思います。

そんな状況での優勝です。ランキングも一気に100以上あげて29位になり、グランドスラムのシード圏内に戻ってきました。チョリッチがツアーに帰ってきたことを強く印象付けられましたね。

勝ち上がりも、
1回戦 ムゼッティ
2回戦 ナダル(第2シード)
3回戦 バウティスタ‐アグート(第15シード)
準々決勝 オジェ‐アリアシム(第7シード)
準決勝 ノーリー(第9シード)
決勝 チチパス(第4シード)
と、優勝にふさわしい、全く文句のない勝ち上がりでした。

プレーの質もかなり高く、全米オープンで注目するべき選手の1人になったかなと思います。

注目の試合 PICK UP!!

ここからは個人的に面白かった試合をピックアップしていきます。

2回戦 シェルトンvsルード

カナダマスターズでベスト4に入り、今大会も第5シードとして参戦したC・ルードに挑戦するのは、地元アメリカの若手、19歳のB・シェルトンです。

シェルトンは今年に入ってからチャレンジャーレベルに参戦し、既に2回ほど決勝に進出しています。

ツアーレベルに参戦したのは、7月末のアトランタオープン(ATP250)が初めてで、初出場ながら1回戦に勝利し、今勢いに乗っているアメリカ期待の若手です。

今大会もその勢いは止まらず、ルード相手に6-3 6-3のストレートで勝利を収めました。

この活躍で、ランキングも一気に50ほど上げ171位に。今後も活躍が期待できそうです。注目して見ていきましょう!

準々決勝 ノーリーvsアルカラス

準々決勝では、2021年インディアンウェルズマスターズ優勝して以降、安定した成績を収め、トップ選手に定着したC・ノーリーと、将来のNO.1候補として名高いC・アルカラスが対戦しました。

ここまで3度の対戦があり、その全てでアルカラスが勝利していました。

ですが今回はノーリーが7-6(4) 6-7(4) 6-4のロングマッチを制し、アルカラス相手に初勝利を収めました。

アルカラスはこの試合でもパワーあるストロークに加え、ドロップ等のテクニックショットも混ぜ、ノーリーを走り回していましたが、それをしのぎ切ったノーリーはさすがでしたね。

ノーリーがインディアンウェルズ優勝したときは、この大会だけの一発屋のような扱いでしたが、この強さがあればまたマスターズを獲ることも十分に考えられそうです。

一方アルカラスですが、全仏以降はパッとしない成績ですね。クレーコートやマイアミのような低速ハードでは相変わらず優勝候補だとはおもいますが、芝や高速ハードではまだ厳しいのかもしれません。

ただ、まだまだ伸びる選手だと思うので、ここをどれだけ改善できるかが今後の課題になってくるのかなと思います。

準決勝 チチパスvsメドベデフ

今大会第4シードのS・チチパスはシードをきっちり守り、準決勝で第1シードのD・メドベデフと激突しました。

最近はすっかりトップに定着したチチパスですが、メドベデフをかなり苦手にしていて、対戦成績も2勝7敗と大きく負け越しています。

ですが、今回は7-6(6) 3-6 6-3の激闘をチチパスが制しました。

メドベデフは今大会かなりディフェンスが冴えていて、大躍進を遂げた2019年の北米シーズンを思い起させるようなプレーをしていました。

ですが、今回はチチパスの攻撃力がそれを上回りましたね。

いずれにせよ、今のテニス界を担う二人です。今後もこの対戦カードは沢山あると思います。切磋琢磨して、さらに強くなっていってほしいですね。

最近あまりパッとしない二人でしたが、この試合を見るとかなり調子を上げてきているなという印象を受けました。

今年最後のグランドスラムに照準を合わせているのかもしれません。全米オープン開催が待ち遠しいですね!

総括

今大会は、優勝したのはノーシードだったものの、シード勢の強さが光った大会だったかなと思います。

早期敗退したのは先週活躍し、疲れが残っているであろうハルカッチ、高速ハードが苦手なルード、けが明けのナダルくらいでしたし、それ以外のシードはほとんど守っていました。

ハードが大本命のメドベデフ、そろそろグランドスラムが欲しいチチパス、安定した成績で自己最高位を更新し続けるオジェ‐アリアシムノーリー

このあたりの選手が引き続き全米でも注目していきたいところかなと思います。

そしてやはりチョリッチには触れておかないといけません。

今大会完璧なプレーで勝ち上がり、大復活を遂げました。正直、今大会のプレーが継続してできるのであればトップ10どころか、トップ5定着も全然夢ではないと感じました。

特にバックハンドの質の高さがすごいですね。バックハンドで、クロスもダウンザラインもあの質のボールで打てるのはかなりの武器だと思います。全盛期のジョコビッチを思い出すようなショットがいくつもありました。

この勢いで、全米も大活躍…なんてことも夢ではないと思っています。

問題は、過負荷になっていないかですね。先ほども述べた通り、チョリッチはかなり怪我になりやすい選手で、以前から「プレーはいいけど怪我がなぁ…」と思うことも多かったです。

今回もそうならないように、しっかりトレーニングや身体のケアに万全を期してほしいですね。


といったところで、今回のシンシナティマスターズの観戦記は終わりにしたいと思います。

今大会の感想や、こういう記事が読みたいといったコメントがあれば、どしどし書いていってください!

今後もいろいろな記事を書いていきますので、よければブックマーク等していただければ幸いです。

では、また次回の記事でお会いしましょう~

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