ウィンブルドン前哨戦としては最大規模のATP500大会・ハレとクイーンズの結果を振り返ってきます!
今年3つ目のグランドスラム・ウィンブルドンの結果を占うのに必ず押さえておきたい大会になります。
早速見ていきましょう!
【ATP500】クイーンズ【クイーンズクラブ選手権】
ドロー
決勝ハイライト
結果
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/carlos-alcaraz-vs-alex-de-minaur/a0e2/dh58
トップハーフからは世界ランク1位を争う第1シードのアルカラスが勝ち上がってきました。
グラスコートでの経験が浅く、クレーが得意なタイプでもあるので1回戦が終わった段階で勝ち上がるかどうか不安視されていました。
ですがさすがはアルカラス。試合を行うたびに芝へ適応したプレーをして、2回戦以降は1セットも奪われることなく勝ち上がってきました。
対するは第7シードのデミノー。今年のアカプルコで初ATP500タイトルを獲得したデミノーは、再びこの舞台まで勝ち上がってきました。
過去の対戦は昨年のバルセロナ。アルカラスが6-7(4) 7-6(4) 6-4で勝利を収めています。
アルカラスが得意なクレーでここまで競るなら、この芝でタイトル経験もあるデミノーに勝つチャンスはあるかと思いましたが、結果は6-4 6-4でアルカラスのストレート勝利。
これでアルカラスはツアー11個目にして初めての芝でのタイトルを手にしました。
また、世界ランキングもジョコビッチを再び抜いて1位へ復帰。今年はジョコビッチとアルカラスの1位争いが激化していますね。
芝への適応速度が非常に早く、芝での試合数はここまでわずか11試合。あのフェデラーですら芝タイトルを獲得するまでに32試合かかっているので、さすがは若くして世界ランキング1位になっただけのことはあります。
正直ウィンブルドンはあまり期待していなかったですが、これを見せられるとやっぱりアルカラスも優勝候補かなと思いますね。
【ATP500】ハレ【テラワートマンオープン】
ドロー
決勝ハイライト
結果
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/alexander-bublik-vs-andrey-rublev/bk92/re44
チョリッチ、シュトルフ、シナー、ズベレフという名だたる選手たちを倒して決勝に上がってきたノーシードのブブリクは、決勝で第3シードのルブレフと対戦しました。
これまでの対戦成績はルブレフから3勝0敗。すべてハードコートでの対戦です。
ブブリクは、あのキリオスと似たような感じで、ポテンシャルは非常に高いもののそれを試合で続けるほどの集中力が続かないというプレイヤーです。
ですが今大会は最初から非常に高い集中力を発揮し、決勝まで残りました。
決勝戦でもブブリクは非常に試合の1ポイント1ポイントに集中しており、序盤はルブレフを圧倒します。
ルブレフも意地を見せ、なんとかついていきますが結果は6-3 3-6 6-3でブブリクの勝利。
ツアー2度目のタイトル、そして初めてのATP500タイトルを獲得しました。
この勝利によりランキングを22も一気に上げて26位へ浮上。初めてのTOP30入りを果たしました。
去年のウィンブルドンにおけるキリオスもそうでしたが、こういった波のある選手がグッと集中しているときは本当に予想だにしない結果を出してきますね。
この結果により、間もなく開催するウィンブルドンでも非常に注目度が高い選手の1人になったと思います。
ハレの呪い
ただ、ここ近年ハレの優勝者はウィンブルドンで結果が残せないという謎のジンクスがあります。
- 2018年 チョリッチ→1回戦でメドベデフに敗退
- 2019年 フェデラー→チャンピオンシップポイントからジョコビッチに逆転負け
- 2021年 アンベール→1回戦でキリオスに敗退
- 2022年 フルカッチ→1回戦でダビドビッチ フォキナに敗退
こんな感じです。一部ではハレの呪いなんて言われたりもしてますね。
まあ2019年のフェデラーは結果を残せてないと言っていいかは微妙ですが、それ以外の選手はすべて1回戦負けという散々な結果です。
ブブリクはこのジンクスを破ることができるのか、とても注目しています。
ランキング変動(TOP20)
クイーンズ優勝のアルカラスが再び1位復帰です。
フリッツは昨年のイーストボーンの失効もあり9位へ後退。シナーが8位に上がっています。
クイーンズでベスト4に入ったムゼッティが15位へ。これがキャリアハイランキングの更新になります。
クイーンズ準優勝のデミノーは16位へ浮上。キャリアハイは15位なので更新まであと一息といった感じです。
そしてフルカッチは18位まで後退しています。最近ずるずるとランキングを落としているので、なんとかこのあたりで踏ん張ってほしいですね。
まとめ
ということで、芝のATP500大会はアルカラスとブブリクの優勝で幕を閉じました。
アルカラスはウィンブルドンでどこまで結果を残せるか。全仏のリベンジを果たすことができるのか非常に注目です。
そしてブブリクはハレの呪いを跳ね返すことができるのか。
ますますウィンブルドンが楽しみになってきますが、まずはその前にATP250大会が二つ、マヨルカとイーストボーンが開催されます。
最後の前哨戦が開催されるこの1週間もしっかりテニス観戦楽しんでいきましょう!
といったところで、今回はここまで。また別の記事でお会いしましょう~
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