2023年ウィンブルドンもベスト8が出揃い、ついに後半戦に突入です!
勝ち残った8名の内、6名がトップ8シードという順当にシード選手が勝ち残った大会となっています。
そんな今大会の前半戦の振り返りと、準々決勝の組み合わせを確認していきます!
トップハーフ
ドロー
準々決勝① (1) C・アルカラス vs H・ルーネ (6)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/carlos-alcaraz-vs-holger-rune/a0e2/r0dg
世界ランキング1位・第1シードのアルカラスは4回戦で2021年ウィンブルドン準優勝のベレッティーニを下しベスト8に進出。
昨年は4回戦でシナーに敗れたので、これがウィンブルドンでは初めての準々決勝進出になります。
対するは第6シードでアルカラスと同い年のルーネがシードを守り勝ち上がりました。全仏に続いて2大会連続のベスト8となりました。
この二人の対戦成績は1勝1敗。昨年のパリではルーネが、2021年ネクストジェンファイナルではアルカラスが勝利しています。
両大会ともハードコートで、芝での対決はこれが初めてとなります。
両者ともクレーコートが得意なタイプながら、芝のプレーにも見事に適応してここまで勝ち上がってきました。
2人とも二十歳で、今後のテニス界を引っ張るスター選手です。この試合を制して初めてのウィンブルドンベスト4に進出するのはどちらになるのでしょうか。
準々決勝② (3) D・メドベデフ vs C・ユーバンクス
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/daniil-medvedev-vs-christopher-eubanks/mm58/e865
第3シードのメドベデフは、ここまで失セット1つという圧巻の勝ち上がり。
元々ハードコートが得意で、クレー・芝共にあまり得意ではない選手でしたが、今年はローマで優勝したり、ウィンブルドンベスト8に進出したりと、ハード以外でも大活躍しています。
対するは、今シーズン絶好調のユーバンクスです。マイアミでベスト8に進出してTOP100を切ると、前哨戦のマヨルカでツアー初タイトルを獲得してTOP50切り。
そのすさまじい勢いはこのウィンブルドンでも継続しています。
2人の対戦成績はメドベデフの1勝0敗。今年のマイアミでユーバンクスの勝ち上がりを止めたのがこのメドベデフでした。
ユーバンクスは2ⅿを超える長身から繰り広げられる強力なサーブが武器で、このウィンブルドンでもここまで5つのタイブレークをすべて制しています。
メドベデフがユーバンクスのサーブをブレークできるならメドベデフが勝つと思いますが、そうでなければタイブレーク勝負になるでしょう。
こちらの対戦も、勝った方は初めてのウィンブルドンベスト4となります。
ユーバンクスの勢いをメドベデフが再び止めることができるのか。こちらも注目の1戦ですね。
ボトムハーフ
ドロー
準々決勝③ (8) J・シナー vs R・サフィウリン
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/jannik-sinner-vs-roman-safiullin/s0ag/sx50
昨年のウィンブルドンでアルカラスを破り、ジョコビッチをあと一歩のところまで追いつめた第8シードのシナーは今年もベスト8まで勝ち上がりました。
こちらも失セットわずか1つという圧巻の勝ち上がりです。
対するはノーシードからの勝ち上がり、サフィウリンです。
サフィウリンの勝ち上がりもすさまじく、1回戦で2019年ベスト4のアグート・3回戦で同じく2019年ベスト8のペラ・4回戦で2021年ベスト4のシャポバロフという過去のウィンブルドンで結果を残している選手たちを倒しています。
ロシアからまた新たな選手が頭角を現してきましたね。
2人の対戦成績はシナーから1勝0敗。2022年ATP CUPで対戦しており、シナーがストレート勝利しています。
順当にいけばシナーが勝利しそうな感じですが、サフィウリンも今大会はこれまでにない好プレーを続けています。
この試合も勝った方が初めてのグランドスラムベスト4です。どちらがその大舞台に上がることができるのでしょうか。
準々決勝④ (7) A・ルブレフ vs N・ジョコビッチ (2)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/andrey-rublev-vs-novak-djokovic/re44/d643
優勝候補筆頭の第2シード・ジョコビッチもここまで失セット1つの圧倒的な勝ち上がり。順当に準々決勝まで残っています。
そのジョコビッチに挑むのは、前哨戦のハレで敗れたブブリクに激闘の末リベンジを果たした第7シードのルブレフです。
両者の対戦成績はジョコビッチからの3勝1敗。直近の対戦は全豪の準々決勝で、ジョコビッチが僅か7ゲームしか奪われずに完勝しました。
芝での対戦はこれがは初めてですが、ルブレフはジョコビッチへの対抗策は持っているのでしょうか。
ジョコビッチは今年のグランドスラムで、タイブレークに持ち込んだセットは14連勝中。勝負所での強さはやはりピカイチです。
ルブレフがどれだけジョコビッチの守備を打ち抜けるショットを打ち続けられるかどうかが肝になって来そうですね。
今大会でキャリアグランドスラムQFを達成した2選手
キャリアグランドスラムQFとは、すべてのグランドスラムでベスト8以上を達成するということです。
ハード・クレー・芝すべてのサーフェスで一定以上の成績を残さないといけないので、非常に難易度は高く、現役選手では数少ないです。
ちなみに、その選手たちはこちら
- N・ジョコビッチ 全豪W/全仏W/ウィンブルドンW/全米W
- R・ナダル 全豪W/全仏W/ウィンブルドンW/全米W
- A・マレー 全豪F/全仏F/ウィンブルドンW/全米W
- S・ワウリンカ 全豪W/全仏W/ウィンブルドンQF/全米W
- M・チリッチ 全豪F/全仏SF/ウィンブルドンF/全米W
- 錦織圭 全豪QF/全仏QF/ウィンブルドンQF/全米F
- M・ベレッティーニ 全豪SF/全仏QF/ウィンブルドンF/全米SF
- K・ハチャノフ 全豪SF/全仏QF/ウィンブルドンQF/全米SF
- J・シナー 全豪QF/全仏QF/ウィンブルドンQF/全米QF
こんな感じです。現役かどうか微妙なデルポトロは抜いています。他に抜けがあったら教えてください_(._.)_
今大会でそれを達成した選手が2人増えました。
まずはA・ルブレフ。全豪QF(21/23)・全仏QF(20/22)・全米QF(17/20/22)で、このウィンブルドンでベスト8に入ったため、キャリアGSQF達成です。
もう一人はD・メドベデフ。全豪F(21/22)・全仏QF(21)・全米W(21)でした。メドベデフに関しては全仏でQFに入っていたのは意外でした。21年はめちゃめちゃ強かったですからね。
まとめ
ということで、準々決勝のカードを一通り見てきました。ジョコビッチ以外はこれまでウィンブルドンのベスト4に入ったことが無く、ほぼ全員初めてのSF目指してとても燃えていることかと思います。
はたしてジョコビッチが5連覇を達成するのか、はたまた別の選手が初優勝を成し遂げるのか。後半戦も目が離せませんね!
といったところで、今回はここまで。また別の記事でお会いしましょう~
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