デビスカップ2023年のグループステージが終了し、年末に開催される準々決勝に進出する8ヵ国が決定しました!
今回は、そのグループステージの各対戦を振り返っていきたいと思います!
ディフェンディングチャンピオンのカナダや、優勝候補のアメリカは勝ち残ることができたのでしょうか?早速見ていきましょう!
前回の記事はこちら↓
2023年デビスカップ組み合わせ!グループステージを突破するのは!?【テニス観戦記】
グループA
ディフェンディングチャンピオンのカナダはエースのアリアシムの欠場、2番手シャポバロフの不調により勝ち残りは相当厳しいと思われていましたが、なんと3戦全勝!
不調のシャポバロフを試合に出さず、ガラルノー・ディアロ・ポスピシルの3人に完全に任せるという采配を取りましたが、それがうまくいきましたね。
特にガラルノーは出場した試合すべてで勝利を収めて、カナダの勝利に貢献しました。
そんなカナダに初戦で敗退を喫したイタリアは、その後2試合にしっかりと勝ち切り、グループ2位通過を決めました。
ランキング的にはムゼッティが一番高いですが、こちらも最近不調で2試合目以降はダブルスにのみ出場していました。
エースが不調でチームに暗雲が立ち込める中、ソネゴが2日目以降すべてで勝ち星を獲得し、イタリアの2位通過に貢献していました。
チリはだいぶん惜しかったですね。カナダに唯一の黒星を付け、イタリアとの対戦も全てフルセットにもつれるというほんのあと一歩の差でした。
ガリンがもう少しかつての強さを取り戻せていれば、本当にチャンスはあったと思います。
スウェーデンは予想通りちょっと厳しかったですね。前回の記事でも書きましたが、M・イマーが居ないというのは結構大きな差だったと思います。
来年のグループステージ残留もどうなるか、といった感じですね。
グループB
強豪が集まったグループBからはイギリスとオーストラリアが勝ち上がりです!
イギリスは、すべての試合を2-1で制してなんとか3戦全勝です。ここはエバンスの活躍が大きかったですね。
シングルスでは格上のデミノーを下して初戦のオーストラリア戦を勝利に導き、ダブルスもスカプスキと組んですべての試合に出場しました。
イギリスもランキング的敵にはエースのノーリーが不調で2戦2敗で苦しかったですが、チームの平均値の高さで勝利を手にしました。
2位通過のオーストラリアは、なんといってもダブルスの安定感がすさまじかったです。
3試合すべてにエブデン/パーセルのペアで出場し、3試合全てをストレートで下しています。
パーセルはもともとダブルスで活躍しており、エブデンとのペアでウィンブルドンも優勝しています。
最近はシングルスでも活躍しているのですが、久々のエブデンとのダブルスでとてもイキイキしていましたね(笑)
そして惜しくも3位で敗退となったフランスです。
普通に強いチームだったんですが、何が悪かったと言えば相手が悪かったとしか言いようがないでしょう。
強いて言えば、イギリス戦のダブルスが本当に惜しい結果でしたね。ファイナルセットタイブレークも4-2とリードしていましたが、スカプスキとエバンスのスーパープレーがでましたからね。
こればっかりはしょうがないです。
そして1勝もできなかった4位のスイス。決してメンバーが悪い訳では無かったと思いますが、このグループに入ってしまった以上はしょうがないですね。
ただ、全米で活躍した若手のシュトリッカーが1勝もできていないというのがちょっと気になりますね。
全米だけの一発屋になってほしくないとは思いますし、今後の成長に期待したいと思います。
グループC
いろいろ予想外なことが起こったグループCです。チェコとセルビアが勝ち上がりを決めました!
特にチェコはこのグループステージ唯一の9戦全勝。負けなしでこのグループCを勝ち上がりました。
前回の記事でもみんな若いので今回はともかく次回に期待と言っていましたが、今回でこれほどの結果を出せたので、このメンバーでいつかデビスカップ優勝しそうですね。
そして2位通過したセルビアですが、まさかのジョコビッチ参戦です。全米で優勝した後は本国に帰って凱旋パレードに参加。その後デビスカップに参戦とすさまじいスケジュールでやってきました。
それも全てスペインに勝つためだと考えると、目的は達成されましたね。
最後はチェコに敗れましたが、スペインと韓国に3-0で勝利して準々決勝に繋げました。
そしてそのセルビアに敗れたスペインが3位になりました。
ひと昔前に比べるとメンバーも随分と微妙な感じになりましたが、それでもほかの国に比べると豪華なメンバーではあります。
ただ今回はダブルスで1勝もできていないんですよね。歴代でみてもそれなりにダブルスプレイヤーは多いのですが、今は全然これといったダブルスプレイヤーがいないんですよね。
団体戦はダブルスが非常に重要と言われていますし、なんとかスペインからダブルスプレイヤーがもっと出てきて欲しいところではありますね。
そして4位の韓国ですが、結構いい勝負していましたね。特にダブルス。必ず1セットは取っており、スペインには勝利を収めています。
東アジアのテニスプレイヤーは全然名前を聞かなかったですが、最近は日本の西岡、中国のジャン、韓国のクオンらをはじめとしてよく名前を聞くようになってきました。
もっとアジアでもテニスが流行ってほしいですね!!
グループD
一番番狂わせが起こったのはこのグループDでしょう。
優勝候補のアメリカがここで敗退し、まさかのオランダとフィンランドが勝ち上がりました!
1位通過はオランダ。同じ2勝1敗のフィンランドとの直接対決を制しているのでオランダが1位となっています。
でも確かにこうしてみるとオランダは良いチームですよね。ザンツフープもフリークスポールも良いプレイヤーですし、クールホフ/ミデルクープ組も単純に強いです。
何より、国を背負って戦うオランダチームはいつもの個人戦よりも気合が入っているように見えました。チームのために戦う姿は普段見られないのでとてもいいですね。
2位通過はまさかまさかのフィンランド!ここはヴィルタネンが大活躍で、シングルス3戦を全勝で終えました!
最初のシングルスでヴィルタネンが勝ち、次のルースブオリも勢いづくという団体戦ならではの“流れ”を作っていましたね。
アメリカに3-0はほんとに大金星だったと思います!
そして破れてしまったアメリカです。正直優勝すると思ってました。
足を引っ張ったのはシングルスですね。TOP15プレイヤーのティアフォーとポールが1勝もできていません。
ティアフォーに至ってはラケットを投げてコードバイオレーションを取られて負けるというなかなかの戦犯っぷりです。
ノッているときはとても良いんですが、まだまだ精神的に成長の余地が見られますね。逆にそこが良くなればもう一つ上のステージに行けそうな気はするんですが…
ただ勝負はやってみないとわからないということを改めて実感しましたね。
そして4位のクロアチアです。チリッチとチョリッチを欠いたメンバーでしたが、正直勝ち上がってもおかしくなかったです。ゴヨが強かった…
何よりクロアチアはダブルスプレイヤーが強いですね。
というか、チェコやセルビアもそうですが、この東欧諸国はなんか団体戦で異様に強いんですよね。愛国心が強いんでしょうか。
今回はここで敗退となりましたが、まだしばらくはクロアチアも強豪国として名をはせていきそうですね。
まとめ
ということで、グループステージ勝ち上がりは以下の8ヵ国です!
- カナダ
- イタリア
- イギリス
- オーストラリア
- チェコ
- セルビア
- オランダ
- フィンランド
順当に勝ち上がった国もあれば、番狂わせが起こった国もありました。
やっぱり勝負はやってみるまでわかりませんね。
そして何より自分のためではなくみんなのために戦う団体戦ならではの雰囲気を感じれてとても良かったです。
テニス部時代の団体戦を思い出して胸がアツくなりました…!
といったところで、今回はここまでです。
また別の記事でお会いしましょう~
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