日本で開催される唯一のツアー大会。木下ジャパンオープン(旧楽天ジャパンオープン)が終わりました!
今年は楽天から木下グループにスポンサーが変わり、中国のATP500大会の北京との同時開催ではなくなり、例年とは違った雰囲気の大会になったと思います。
その効果か、今年は過去一番来客数が多かったようです。
そんな最高に盛り上がったジャパンオープンの結果を振り返っていきましょう!
ドロー
準決勝
準決勝① 望月慎太郎 vs A・カラツェフ
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/aslan-karatsev-vs-shintaro-mochizuki/kc56/m0hu
世界ランキング215位からWCで出場した日本の望月慎太郎は大番狂わせをおこし、ここまで勝ち上がってきました。
初戦は31位のエチェベリーにストレート勝利。2回戦で世界ランク10位で昨年覇者・第1シードのフリッツを相手にファイナルセット2-5から逆転して勝利。
続く3回戦でも1回戦で第7シードのハチャノフを倒してきたポピリンをフルセットで下してベスト4に進出しました。
そんな望月を相手にするのは、ここまでティアフォーやデミノーといった強敵を全てストレートで下してきたカラツェフです。
カラツェフがノッているときはほとんど誰も手を付けられないくらい強いというのは、2021年の全豪オープンを見ていた人なら想像がつくと思います。
今大会のカラツェフもまさにその時と同じくらい神懸っていて、尋常ではない速度のストロークが次々と厳しいコースに入ります。
準決勝でもカラツェフの勢いは止まらず、望月も粘りますが6-3 6-4でカラツェフが勝利を収めました。
敗れた望月でしたが、今大会の活躍は世界中のテニスファンの記憶に刻み付けられたでしょう。
世界ランキングは215位から一気に84も上げて131位へ浮上しました。
まだ20歳ということで、これからどれほどの選手に成長していくのか非常に楽しみですね!
準決勝② B・シェルトン vs M・ギロン
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/ben-shelton-vs-marcos-giron/s0s1/gc88
ボトムハーフはアメリカ勢ノーシード同士の対戦。
今年の全米で一気に名を挙げた21歳のシェルトンが、ルードやアリアシムを下してきたギロンとの対戦に臨みます。
この両者は今年のデルレイビーチでも対戦しており、その時はギロンがストレート勝利を収めています。
両者とも200km/hをゆうに超える1stサーブと、パワフルなストロークを武器にするアメリカ人らしいプレーが魅力の選手ですね。
試合は両者一歩も譲らない大接戦に。ファーストセットはギロンがタイブレークで、セカンドセットはシェルトンがタイブレークでモノにします。
ファイナルセットも大接戦で、最後はシェルトンがサービスエースで締め6-7(2) 7-6(5) 6-4でシェルトンが勝利。2時間50分に及ぶ大接戦をものにしました。
獲得ポイントの総数はギロンが116に対してシェルトンが109と、僅かにギロンが上回りましたが、それでもシェルトンが勝つというのがテニスの面白いところですね。
決勝 A・カラツェフ vs B・シェルトン
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/ben-shelton-vs-aslan-karatsev/s0s1/kc56
決勝戦はノーシード同士の対戦となりました。
2023年全米オープンベスト4。そしてこのジャパンオープンで初めての決勝進出を果たした、現在最も注目を集めているといっても過言ではない若手のシェルトン。
対するは2021全豪オープンベスト4。ATP500では2021のドバイで優勝経験があるカラツェフです。
両者の対戦は、2023全米で一度のみ。その時はシェルトンが勝利しています。
この試合もシェルトンが終始有利に試合を進め、最後は5ゲーム連取。
7-5 6-1でシェルトンが優勝。自身初めてのATPツアータイトル獲得は、このATP500東京になりました。
シェルトンはこの勝利によりランキング19位から15位へ浮上。
この時点で、ランキングTOP15にアメリカ人選手がなんと4人もいるというなかなか見ない光景が広がっています。(現在はシェルトンが16位に落ちています。)
テニス大国アメリカが確実に復活してきていますね。
惜しくも敗れたカラツェフでしたが、準優勝で37位に上昇。TOP50復帰を果たしました。
自身の最高位は2021年2月に記録した14位です。もう一度花を咲かせてほしいところではありますね。
まとめ
といったところで、今回の記事はここまでです。
この大会で復帰するといわれていた錦織圭は残念ながら欠場となりましたが、20歳の望月慎太郎が覚醒し、新たな風を巻き起こしてくれました。
現在TOP10選手のフリッツを破る力があることを証明してくれましたし、今後更なる躍進を遂げてくれると願っています!
とりあえず、TOP100切りを目指して頑張ってほしいです!
ではまた、別の記事でお会いしましょう~
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