こんにちは。今回は、2022年第32週(8月8日~8月14日)に開催されたATP1000シリーズ(マスターズ)のモントリオールオープンの振り返りをしていきます!
個人的に面白かった試合などをピックアップしていきたいと思います。
結果 優勝はまさかの・・・?
というわけで、優勝はまさかのノーシード、スペインの31歳パブロ・カレーニョ ブスタでした。彼が優勝すると大会前に予想していた方はほとんどいなかったのではないでしょうか。
まさしく大波乱と呼ぶにふさわしい結果だったと思います。
決勝戦では、その持前の安定感のあるストロークと、コートカバーリングをいかんなく発揮していましたね。もう30歳を超えたベテランですが、まだまだ活躍できそうな気がします。
初のビッグタイトルを獲得したカレーニョ ブスタは、この優勝により世界ランキングを14位にまで上げました。
グランドスラムで16シード以内に入れるとドロー的にかなり楽になるので、全米オープンに向けてとても大きい大会になったと思います。
一方、惜しくも決勝で敗れたハルカッチですが、レースランキングを9位まで上げ、ツアーファイナルへの出場も射程圏内になってきました。
ますます競争が激化するレースランキングですが、ここで稼いだポイントはかなりの後押しになってくれそうです。
誰がツアーファイナルに出場するのか、今後のツアーも目が離せませんね。
注目の試合 PICK UP!
ここからは、個人的に面白かった試合をいくつかピックアップしていきます。
2回戦 キリオスvsメドベデフ
ディフェンディングチャンピオンで第1シード、世界ランク1位という優勝候補筆頭のD・メドベデフが2回戦で相対するのは、ウィンブルドン準優勝、ワシントンD,C,優勝と現在ノリにノッているN・キリオスです。
今大会でもその勢いは衰えず、メドベデフを6-7(4) 6-4 6-2のフルセットで破り、対戦成績も3勝1敗と差を広げました。
2回戦で第1シードが破れると同時に、カナダマスターズの優勝経験者がこの時点で居なくなりました。
ウィンブルドン以降のキリオスはかなり落ち着いてプレーしているように見えます。
ポテンシャルはあったものの、すぐに集中を切らして雑になるキリオスは「誰にでも勝てるし、誰に負けてもおかしくない」プレイヤーという印象でしたが、そんな姿はもう見受けられません。
ウィンブルドンでの経験が彼を成長させたのでしょうか。今後もこれが続けば更なる活躍にも期待できそうです。
2回戦 ポールvsアルカラス
最近大活躍中、未来のナンバーワンともいわれるC・アルカラスが相対するのはアメリカの25歳T・ポールです。
誰もがアルカラス勝利を予想していたと思いますが、その予想は大きく外れることになり、6-7(4) 7-6(7) 6-3でT・ポールが勝利しました。
アルカラスは試合後のインタビューで、「初めてプレッシャーを感じた」と話しています。
これまではチャレンジャー側だったアルカラスも、今や世界ランク4位で今大会も第2シードとチャレンジャーを迎え撃つ側になりました。
アルカラスがここで一皮剥けれるかどうか、注目していきたいですね。
一方勝利したポールですが、とてもいいプレーをしていました。サーブ良し、ストローク良し、ボレー良しとまさにオールラウンダーな感じですね。
今大会の活躍でキャリアハイランキングを更新し、地元のシンシナティ、全米オープンに挑むことになります。
ここから、トップ20、トップ10に行くには明確な武器が欲しいという感じですが、どこまで伸びるプレイヤーになるか、期待ですね。
準決勝 ハルカッチvsルード
メドベデフやアルカラスといった上位シードが早期敗退する中、シードをきっちり守った第4シードのC・ルードは準決勝で第8シードのハルカッチと相対します。
結果はハルカッチから5-7 6-3 6-2でした。
ハルカッチはこれで2021年マイアミマスターズ以来、2度目となるマスターズの決勝進出となりました。
勝っているときのハルカッチはやはり強いですね。プレースタイル的には安定感がありそうな感じなのに、戦績は安定感があまりないのが不思議で面白いです。
この試合でも得意のビッグサーブが炸裂して、エースを18本もとっています。やはりサーブは正義といった感じでしょうか。
一方破れてしまったルードですが、正直ベスト4まで残るとは思っていませんでした。
ルードは生粋のクレーコーターで、回り込みフォアのごり押しプレイヤーといったイメージが強かったので、ハードコートは厳しいだろうと思っていました。
ところが、今大会でそのイメージは払しょくされました。特にバックハンドがとても上手くなっているように感じます。
以前はバックのクロスラリーで打ち負けたり、無理やり回り込んで体勢が崩れることが多かったですが、現在はかなりバックで打ち合えています。
なんならバックのクロスラリーからストレートへの展開がかなりのポイント源になっていたように感じます。
ハードコートでこれだけルードが戦えると思っていなかったですが、この試合を見せられるとこの後のハードシーズンにも期待が持てますね。
総括
今大会は、2回戦で1~3シードと5シードが破れるという大波乱が起きましたが、それぞれに勝利したキリオス、ポール、ドレイパー、エバンスがベスト8以上に残り、非常に面白い大会だったなと思います!
そして初優勝を飾ったカレーニョ ブスタはかつてのTOP10プレイヤーでツアーファイナル出場経験もある選手ですし、30歳を超えてビッグタイトルを獲れたのはかなりアツい展開ですね。
同じスペインのバウティスタ アグートやすでに引退したD・フェレール選手も30歳を超えて活躍をしていましたし、カレーニョ ブスタもまだまだこれからキャリアハイを更新する可能性もあると思います。
若手の勢いが増していく中、こういったベテラン勢の活躍は見ていて楽しいですね。
一方、3回戦でけがでリタイアしたモンフィスは少し心配です。
今回のけがが大けがでなければいいのですが、年齢的にもかなりのベテランですし、同世代のツォンガなどもすでに引退しています。
このけががきっかけで引退…なんてことにはなってほしくないですね。
といったところで、今回のカナダマスターズの観戦記は終わりにしたいと思います。
今大会の感想や、こういう記事が読みたいといったコメントがあれば、どしどし書いていってください!
今後もいろいろな記事を書いていきますので、よければブックマーク等していただければ幸いです。
では、また次回の記事でお会いしましょう~
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