2023年シーズンも2週目に突入しました。全豪1週間前ということで、全豪の結果を予想する上では、しっかりチェックしておきたい週ですね。
2大会とも、ノーシードの選手が大活躍を果たしました。では、見ていきましょう。
前回の記事はこちら
【ATP250】アデレード2【アデレード国際2】
先週と同会場のアデレードで開催されるATP250大会です。先週のアデレード1では初戦敗退したA・ルブレフがトップシードとして再戦します。
ドロー・結果
第4シードのR・バウティスタ=アグートという難敵に競り勝ち、見事優勝に輝いたのは韓国のS・クオンでした。
クオンはこれで自身2度目のタイトル獲得です。また、優勝の250ポイントを得て、世界ランキングは自身最高の52位を記録しました。
西岡も最高ランクを更新していますし、最近アジア勢が結構頑張っていますね。
ちなみに、アジア籍(カザフスタン除く)の複数タイトル保持者はインドのアムリトラジ(15勝)、日本の錦織(12勝)、インドのクリシュナン(8勝)、同じくインドのスリチャパン(5勝)、ウズベキスタンのイストミンと日本の西岡(2勝)なので、クオンは7人目となります。
まだ25歳と若く、これからの伸びしろも沢山ある選手ですので、これからも頑張って活躍していってほしいですね!
【ATP250】オークランド【ASBクラシック】
オーストラリアの隣国、ニュージーランドのオークランドでもATP250大会が開催されます。1968年から開催されている歴史ある大会でしたが、2021、2022年は開催されず、3年ぶりの開催となりました。
ドロー・結果
決勝へ進出したイギリスのノーリーですが、実は南アフリカ生まれで3歳から16歳まではニュージーランドで育ちました。もはや故郷とも呼べるこの国での戦いでしたが、惜しくも決勝で敗れ、フランスのR・ガスケが優勝を手にしました。
ファイナルセットは3-0 30-0でノーリーが圧倒的なリードを手にしていたものの、そこから大逆転を果たしたガスケは、約5年ぶりのタイトル獲得。そして自身16度目のタイトル獲得となりました。
ちなみに、この16個のタイトルすべてがATP250大会です。
かつてはナダルと並ぶ天才ともいわれていたガスケですが、プロ転向後はそこまで期待された活躍はできずに年齢を重ね、もう36歳に。同世代のツォンガやシモンが引退してく中で、見事復活優勝を果たしました。
ランキングも67位から42位まで上げて約1年ぶりのトップ50復帰。フランス人のナンバー1まで戻ってきました。
全豪ではどこまで行けるのか、いい結果が期待できそうです。
ランキング変動(TOP100)
今週はTOP20でのランキング変動がなかったので、TOP100で変動が大きかった順に10人並べてみました。
- クオン 52(+32)
- カラツェフ 82(-30)
- ガスケ 42(+25)
- マレー 66(-17)
- ランデルクネク 59(-14)
- ムーテ 62(-11)
- レスティエンヌ 55(+10)
- ブルックスビー 39(+9)
- M・イマー 69(+8)
- モンテイロ 77(-8)
優勝したクオンと、ガスケはランキングを大きく上げました。
ブルックスビーやドレイパー、レヘチカといった20代前半の選手たちが着実にランキングを上げていく中、フランスのレスティエンヌは30歳にして自己最高ランキングを更新していっています。
ずっと150~300位あたりをうろうろしていましたが、昨年8月にTOP100入りを果たし、直後のバンクーバーチャレンジャーで優勝。9月のサンディエゴでベスト8、テルアビブでベスト4に入り、今回のオークランドでもベスト4に進出し55位へ。
ベテランの域に入ってから結果が出てきた選手を見ていると、勇気を貰えますね。このままTOP50入りを目指して頑張ってほしいです!
まとめ
優勝したガスケや、準優勝したバウティスタ=アグートなどのベテラン陣の活躍が印象に残った週でした。
若手の活躍も楽しいですが、ベテランはそれだけ長い期間見ているので、やっぱり思い入れがありますね。
個人的にはアデレード2のコキナキスvsバウティスタ=アグートの試合がとても面白かったです。
ディフェンディングチャンピオンとして、そして地元選手として大きな声援を受けるコキナキスと、それを耐えて耐えてひたすら硬くプレーしたアグートの戦いはとてもアツくなれました。
みなさんは、どの試合が印象に残りましたか?よければコメントしていってください!
といったところで、今回はここまでです。また、別の記事でお会いしましょう~
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