春のサンシャインマスターズも幕を閉じ、ツアーの舞台はクレーコートへ移ります。
クレーシーズンの開幕は、ATP250が同時に3大会開催されます!
各大会のドローを見ていきましょう。
【ATP250】ヒューストン【全米男子クレーコート選手権】
ドロー
昨年の結果と雑感
2022年のヒューストンの決勝は、オペルカvsイズナーというアメリカのビッグサーバー対決となりました。
クレーコートとは思えないほどラリーが続かない試合をオペルカが制し、6-3 7-6(7)で優勝。自身4つ目のタイトルを獲得しました。
試合を見てもわかる通り、相当跳ねるコートですので高身長のビッグサーバーには有利に働くかもしれません。
昨年準優勝のイズナーは、今大会も第4シードとしてエントリー。150ポイントの失効があり、守れないとTOP50陥落というラインまで来ています。
イズナーがTOP50に入ったのは2009年9月。それ以来、13年半もの間51位以下には落ちていません。なんとか踏ん張ってほしいところですね。
個人的に注目は、今シーズン絶好調で、レースランキング7位につけている今大会第2シードのT・ポールです。
彼がクレーでどこまでやれるのか。それ次第では今シーズンTOP10も狙えるポテンシャルは充分にあると思っています。
【ATP250】マラケシュ【ハサン2世グランプリ】
ドロー
昨年の結果と雑感
2022年のマラケシュはゴファンvsモルチャンのノーシード対決となりました。
序盤はモルチャンがリードを奪うも、元TOP10選手であるゴファンが最後は実力を発揮し、3-6 6-3 6-3でゴファンが勝利。自身6度目のツアータイトルを獲得しました。
ツアー唯一のアフリカ大陸での大会ということで、今年はモロッコの選手がWCで数多く出場しています。初めて見る選手も多いので、そういった選手がどういうテニスをするのか、とても楽しみです。
また、TOP2シードのムゼッティとエバンスは最近全くと言っていいほど勝てていません。両者とも4大会連続で初戦負けです。
特にムゼッティは、全豪前に初めてTOP20を切って、アルカラス・ルーネ・シナーの次に伸びてくる期待の若手というポジションでしたが、その全豪も初戦負け。
得意のクレーで戦うために南米へ向かうも、ブエノスアイレスで1勝。残りは初戦敗退。サンシャインマスターズも両方初戦負けとかなり沼っています。
なんとかこの沼から這い出してほしいですね。
【ATP250】エストリル【ミレニアム・エストリル・オープン】
ドロー
昨年の結果と雑感
2022年は4月末に行われたエストリルの決勝はティアフォーvsバエズというカードでした。
当時サンティアゴで準優勝してランキングが急上昇していた若手のバエズはかなり期待されていましたが、それに応え6-3 6-2のストレートで勝利。自身初のツアータイトルを獲得しました。
そこからクレーで安定した成績を収め、今シーズンもコルドバでツアータイトルを獲得しており好調です。今大会は第5シードとして登場します。
今年のクレーシーズンで最も注目している選手の1人です。かなり期待をもてますね。
他に注目している選手は第1シードのルード・第7シードのシュワルツマン・ティエムの3人です。
3人とも有力な選手ですが、最近ほとんど勝てていません。特にティエムはけがから復帰して、今シーズンはなんと1勝8敗。かつて全米を制した選手とは思えないほど弱っています。
そろそろ勝ち星を稼がないと、このままツアーレベルから姿を消してしまう恐れもあります。
ルード・シュワルツマンもクレーが得意なものの、最近不調な選手です。ルードは今シーズン5勝6敗。シュワルツマンは3勝8敗です。
このクレーシーズンでなんとか復活の兆しを見せてほしいですね。
まとめ
ということで、3大会のドローとそれぞれの雑感を述べました。
モンテカルロマスターズが控えているので、好調な上位勢はこれらの大会をスキップしている感じですね。
少しでもランキングを上げたい中堅たちと、最近不調で勝利勘を戻したい上位勢が入り乱れ、誰が勝つか全く予想がつかないです。
誰が勝つか全くわからないこの1週間、非常に楽しみです。
というところで、今回の記事はここまでです。また、別の記事でお会いしましょう。
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