マイアミマスターズが幕を閉じました。ベスト4の内、3人がインディアンウェルズと同じメンバーとなり、その3人の実力の高さがうかがえましたね。
全員が注目していた、アルカラスのサンシャインダブルは果たして達成されたのでしょうか?
早速結果を見ていきましょう!
ドロー
3回戦まで
4回戦以降
準決勝
(1) C・アルカラス vs J・シナー (10)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/jannik-sinner-vs-carlos-alcaraz/s0ag/a0e2
第1シードとして登場し、優勝すればサンシャインダブル達成。更には世界ランク1位を維持できるアルカラスは一つもセットを落とさずここまで盤石の勝ち上がり。
対するは第6シードのルブレフ、ダークホースのルースブオリを相手に完勝し、その実力を遺憾なく発揮している第10シードのシナーです。
今の若手では最高のライバル関係ともいわれているカードがインディアンウェルズに続いて実現しました。
リベンジに燃えるシナーは、序盤ブレイクに成功するものの、持ち前のコートカバーリングと緩急を巧みに使いアルカラスがブレイクバック。そのまま1stセットを奪います。
2ndセットも一進一退の攻防を繰り広げますが、アルカラスに先にガタが来ます。ブエノスアイレスで復帰してからすべて決勝へ駒を進めている過酷なスケジュールがここで響き、集中力を欠きます。
その隙をつき、最終的にシナーが6-7(5) 6-4 6-2で勝利。リベンジを果たしました。
アルカラスvsシナーはこれで成績3勝3敗。完全に互角の対戦成績となっています。試合内容も非常に濃く、これからこの二人のバチバチの勝負がたくさん見れると思うと、心躍りますね。
これからも怪我に気を付けて頑張ってほしいと思います。
(4) D・メドベデフ vs K・ハチャノフ (14)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/daniil-medvedev-vs-karen-khachanov/mm58/ke29
ロッテルダムで優勝してから、4大会連続で決勝へ進出している絶好調のメドベデフは、今大会も盤石の勝ち上がり。ここまで失セット0でベスト4に進出しています。
対するは今年の全豪準決勝でチチパスに敗れたものの、今大会はそのリベンジを果たし勝ち上がってきた第14シードのハチャノフです。
同郷ロシアの年齢も一つ違いという、互いにとって負けられないこの戦いもなかなかの激闘でした。
ハチャノフがフォアを打ち切れるか、メドベデフがそれを守り切れるかの勝負でしたが、最後はメドベデフがしっかり守って7-6(5) 3-6 6-3で勝利を収めました。
メドベデフはこれでハードコートのBIGタイトルのすべてで決勝へ進出したということになります。ほぼやはりハードコートだけで1位になった男はレベルが違いますね…
敗れたハチャノフもランキングを一気に5つ上げて11位へ浮上。TOP10復帰まであと一息ですね。
決勝 (10) J・シナー vs D・メドベデフ (4)
ハイライト
結果
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/daniil-medvedev-vs-jannik-sinner/mm58/s0ag
ライバルのアルカラスを制し、初めてのマスターズタイトルを狙うシナーは、これまで5戦全敗、相性最悪のメドベデフに挑みます。
ここでシナーが勝利できれば非常に大きいタイトル獲得となりましたが、メドベデフの壁は非常に厚かったです。何をするにも鉄壁のディフェンスで守られ、7-5 6-3でメドベデフが勝利となりました。
これでメドベデフは19個目のタイトル獲得。更にマスターズは5つ目となり、ズベレフのマスターズ獲得数に並びました。
更にランキングも4位まで上昇。レースランキングも3030ポイントで1位へ躍り出ました。非常に充実したハードコートシーズンとなったのではないでしょうか。
一方破れたシナーでしたが、BIGタイトル獲得はお預けという形になりました。ですが、強打一辺倒だったスタイルから、ネットやドロップも取り入れようという姿勢も感じますし、その成果か最近の成績は良い感じです。
ランキングも自己最高ランキングタイの9位まで上昇。レースランキングも4位につけています。
このままTOP8に入って、最終戦出場も果たしてほしいですね。
ランキング変動(TOP20)
前年優勝のアルカラスの失効により、ジョコビッチが再び1位へ返り咲いています。
優勝したメドベデフは4位まで戻っています。準優勝のシナーも自己最高タイの9位へ。
ちなみに、シナーは今週の大会にエントリーしていませんが、昨年のルーネのサンレモチャレンジャーの失効があり、来週のランキングでは自己最高の8位へ上がることが確定しています。
そして10位前後の争いにハチャノフも加わってさらに混戦模様となっています。
来週は大きな変動はなさそうですが、いよいよクレーシーズンが開幕し、これまで苦戦していたクレーコーターたちが息を吹き返してきます。
ここからランキングがどのように変わるか、非常に注目です。
まとめ
ということで、マイアミマスターズはメドベデフが優勝し、幕を閉じました。
いろいろとアップセットはあるものの、最終的には上位勢がきっちりとタイトルをモノにしていますね。
BIG4が独占する時代から、全員に勝つチャンスがある群雄割拠の時代になるかと思われましたが、今のTOP選手たちもその地位を盤石なものにしつつあるように感じます。
メドベデフは過去最高の調子でクレーシーズンへ突入します。自他ともに認めているほど苦手なクレーですが、このクレーに似たサンシャインダブルでこれほどの好成績を残していますし、もしかしたら意外と勝てるかもしれません。
といったところで、今回はここまで。ではまた、別の記事でお会いしましょう~
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