2023年ウィンブルドンが幕を閉じました!
ウィンブルドンは2003年にフェデラーが優勝して以来、20年間もの間BIG4というレジェンドたちに占有されていました。
今年のウィンブルドンではその歴史がついに終わりを告げ、新たな時代が始まろうとしています。
そんな歴史の転換点となりそうな今年のウィンブルドンを早速振り返っていきましょう!
ドロー(準々決勝まで)
トップハーフ
ボトムハーフ
準決勝
(1) C・アルカラス vs D・メドベデフ (3)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/carlos-alcaraz-vs-daniil-medvedev/a0e2/mm58
トップハーフの準決勝はトップシード同士の対戦となりました。
第1シードでグランドスラム2度目の優勝を狙うアルカラスは、同じく2度目のグランドスラム優勝を狙う第3シードのメドベデフと対戦しました。
両者の対戦はこれが3度目。ここまで1勝1敗のイーブンとなっています。
直近は今年のインディアンウェルズの決勝。メドベデフが何もできずにストレートでアルカラスが勝利しています。
この試合もアルカラスが優位かと思われていましたが、メドベデフがアルカラスに勝ったのは2021年ウィンブルドンです。
もしかしたらメドベデフにもチャンスはあるかもしれない。そう思っていた時期が僕にもありました。
試合が始まってみると終始アルカラスが優位に試合を進めます。メドベデフは基本ポジションを下げるスタイルなので、アルカラスのドロップ混じりの攻撃に手も足も出ません。
結果はアルカラスから6-3 6-3 6-3。まさに完勝といった感じでした。世界ランク1位と3位の試合がこんなんでいいのか…と思うくらいアルカラスの完成度が高かったです。
アルカラスにとって2度目のグランドスラム決勝の舞台は、ここウィンブルドンに決まりました。
(8) J・シナー vs N・ジョコビッチ (2)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/novak-djokovic-vs-jannik-sinner/d643/s0ag
第2シードで優勝最有力候補のジョコビッチは第8シードのシナーと激突。昨年準々決勝と同じカードになります。
これまでの対戦はジョコビッチから2勝0敗。ですが前回の対戦ではシナーがジョコビッチ相手に2セットアップするところまで追いつめていました。
昨年よりも成長したシナーが見れるなら全然勝ちの目はあったと思いますが、今回はそれを見ることはできませんでした。
結果はジョコビッチから6-3 6-4 7-6(4)でストレート勝利。
シナーもいいプレーが沢山ありましたが、ここぞというタイミングでポイントが獲り切れない場面が多々ありました。
ジョコビッチがすごいのか、シナーのメンタルに問題があるのかは自分がそのレベルに無いので分かりませんが、ここを獲り切れるようになると一気に伸びますね。
シナーは年齢の割にかなり落ち着いてプレーしていますし、それが良いところでもありますが、もっとがめつくポイントに執着する必要があるかもしれませんね。
まあいずれにせよまだ21歳で成長途中ですから、これからに期待です。
決勝 (1) C・アルカラス vs N・ジョコビッチ (2)
https://www.atptour.com/en/players/atp-head-2-head/carlos-alcaraz-vs-novak-djokovic/a0e2/d643
誰もが臨んだ決勝戦がついに実現しました。2度目のグランドスラム決勝に残ったアルカラスは、過去7度優勝・4連覇中の絶対王者ジョコビッチに挑みます。
過去の対戦は1勝1敗。今年の全仏の準決勝ではアルカラスが痙攣をおこし、ジョコビッチが勝利しました。
BIG4の聖域をジョコビッチが守り切るか、アルカラスが新たな歴史を作るのか。全テニスファンが注目する試合でした。
ファーストセットはアルカラスに固さが見られ、ジョコビッチが先行リード。2つもブレークし、6-1でジョコビッチが先取。
ジョコビッチがウィンブルドンでファーストセットを取った試合はこれまで勝率100%です。この時点で、ジョコビッチが勝つとほとんどのファンが思いました。
ところがアルカラスがそこから復活。第2セットのタイブレークをスーパープレーの連発で制すると、第3セットは26分もかかったジョコビッチのサービスゲームをブレーク。
いよいよアルカラスがチャンピオンまであと一息というところで、ジョコビッチが意地を見せて第4セットを取り返し勝負はファイナルセットに。
序盤アルカラスのサービスゲームでジョコビッチがブレークポイントを握るものの、渾身のドライブボレーがまさかのミスに。そのゲームをキープすると、その次のジョコビッチのサービスゲームをアルカラスがブレーク。
そのリードを守り切り、最後はアルカラスが勝利。1-6 7-6(6) 6-1 3-6 6-4で自身2度目のグランドスラムタイトルを獲得しました。
2003年にフェデラーが優勝してから、20年間BIG4が優勝し続けたこのウィンブルドンでもついに新王者が誕生しました。まさに歴史の転換点となりうる大会でしたね。
優勝したアルカラスは、今年のツアーファイナルへの出場が確定した最初の選手となりました。
このままの勢いで北米ハードシーズン。そして昨年優勝した全米に臨みます。全米も連覇するとなると、いよいよアルカラスの時代到来といってもいいかもしれませんね。
一方敗退したジョコビッチですが、約10年ぶりにウィンブルドンのセンターコートで敗れました。
オンコートインタビューでは涙を流す姿も見られ、まだまだジョコビッチの闘志は燃え尽きていないと思います。
年齢的にもかなり厳しくなってきていますが、今回の試合もかなりの激闘でジョコビッチが勝ってもおかしくなかったです。
全米でのリベンジ、期待しています。
ランキング変動(TOP20)
TOP10に変動はありません。
優勝したアルカラスは2000ポイントを増やして9600ポイントを超えました。間もなく1万ポイントを超えますね。
これまで1万ポイントを超えたことがある選手は、今のランキング制度に合わせると以下の7名しかいません。(Untimate Tennis Statisticsより)
- N・ジョコビッチ 16950pt
- R・フェデラー 15903pt
- R・ナダル 15390pt
- A・マレー 12685pt
- P・サンプラス 11005pt
- D・メドベデフ 10780pt
- A・アガシ 10739pt
ランキング制度や大会数などに違いはあるので過去の選手のデータはあくまで参考程度ですが、BIG4超えの一つの目安としては分かりやすいかもしれませんね。
A・マレーが記録した12685ptをアルカラスが超えてくるか注目ですね。
あとは、地味にポールが自己最高ランキングを更新しています。ここから得意のハードコートになるので、どこまで上がってくるのか少し注目しています。
まとめ
ということで、2023年ウィンブルドンはアルカラスの優勝で幕を閉じました。
個人的にはジョコビッチを応援していましたが、あれだけの熱戦を見れてとても満足しています。
こういった試合はBIG4時代にはほぼ毎大会見れていましたから、そういう意味では最近すこし物足りない感じはありましたが、今大会はとても満足しています。
ジョコビッチがインタビューで、アルカラスはBIG3の要素を受け継いでいると話していました。
ルーネやシナーら若手陣はこれほどの選手に追いつけるでしょうか。これからの成長に期待ですね。
といったところで、今回の記事はここまでです。また別の記事でお会いしましょう~
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